Cloudflareの料金プランを徹底解説!サービスごとの特徴は?有料プランの選び方も

Hikaru Osaka

「Cloudflareって無料で使えるけど、実際どこまで使えるの?」「海外サービスだし、料金体系がよく分からない…」このような疑問を感じていませんか?

そこで本記事では、世界中で数百万サイトが導入するCloudflareの料金プランをわかりやすくご紹介しています。無料と有料プランの違いや、プラン選びのポイント、支払い方法まで、Web担当者が知っておくべき内容を網羅的に解説しています。Cloudflareの導入、プランのアップグレードを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次🔖

Cloudflareとは

Cloudflare(クラウドフレア)は、Webサイトの表示速度を向上させ、不正アクセスや攻撃からサイトを守るクラウドサービスです。世界中に設置されたサーバーを活用して、利用者にとって最適な通信経路でコンテンツを届けられます。これにより、安定した表示と高いセキュリティなどのメリットを享受できます。

導入のハードルは低く、個人サイトから企業のWebサービスまで幅広く使われているのも特徴です。サーバーの前にCloudflareを挟むことで、サイバー攻撃を自動的にブロックし、アクセス集中によるサーバーダウンを防げます。

具体的には、以下のようなニーズに適したサービスです。

  • サイトの表示速度を改善したい
  • DDoS攻撃などのセキュリティリスクを減らしたい
  • サイト運営コストを抑えたい

Cloudflareの料金体系:プランの金額と特徴

Cloudflareの料金プランの金額とそれぞれの特徴を以下にまとめました。CloudflareでCDN(コンテンツ配信ネットワーク)サービスを利用したい場合、「アプリケーションサービス」が該当します。

アプリケーションサービス|CDN・WAF・Web高速化

FreeProBusinessEnterprise
月額料金0ドル/月20ドル/月200ドル/月カスタム(個別見積)
支払い方法月払い(追加費用あり)年払いまたは月額25ドル年払いまたは月額250ドル年払いのみ(要相談)
DNS高速で使いやすい
DDoS対策定額制の対策あり
CDN利用可能
SSL証明書Universal SSL対応
  • Freeプラン:基本的なCDN、DDoS対策、Universal SSL証明書が利用可能。
  • Proプラン:Freeプランの機能に加え、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)や画像最適化などの追加機能あり。
  • Businessプラン:Proプランの機能に加え、カスタムSSL証明書、優先サポート、詳細な分析ツールなどを提供している。
  • Enterpriseプラン:Businessプランの機能に加え、SLA保証、専任アカウントマネージャー、カスタムソリューションなどが追加される。

Zero TrustとSASE|社内ネットワークのセキュリティ強化

Free従量課金制契約プラン
月額料金0ドル月7ドル/1ユーザーユーザーごとの年間契約価格(要相談)
対象小規模または個人向け50人以上のチーム向け最大限のサポートが必要な企業向け
  • Freeプラン:基本的なZero Trustセキュリティ機能のみ。
  • 従量課金プラン:ユーザー数や使用量に応じた料金体系。
  • Enterpriseプラン:最上位のZero Trustセキュリティ機能、SLA保証、専任サポートなどが利用可能。

ネットワークサービス|物理ネットワークの保護・拡張

Magic TransitMagic WANMagic Firewall
料金体系個別料金設定(年払い)個別料金設定(年払い)個別料金設定(年払い)
特徴DDoS攻撃からの保護MPLS代替、柔軟な接続グローバルでのポリシー適用、IPブロック
  • Magic Transit:オンプレミスネットワークのDDoS対策とトラフィックルーティングが可能。
  • Magic WAN:クラウドベースのWANソリューションで、柔軟なネットワーク構成と管理を実現できる。
  • Magic Firewall:クラウドベースのファイアウォール機能を提供し、ネットワーク全体のセキュリティを強化。

開発者プラットフォーム|エッジ開発・サーバーレス実行環境

Workers 無料Workers 有料
月額料金0ドル/月月額5ドル〜
リクエスト数1日10万件まで月1,000万件含む(超過ごと課金)
CPU処理時間10ミリ秒以内30秒以内(上限3,000万ミリ秒)
プラットフォーム利用制限ありフルアクセス可能
  • 無料プラン:Cloudflare WorkersやPagesなどの基本的な開発ツールのみ。
  • 有料プラン:無料プランより多くのリクエスト数、ストレージ容量、パフォーマンス最適化機能が追加される。​

Cloudflareの有料プランと無料版との違い

Cloudflareの有料プランと無料版との違いは、サービスごとに異なります。具体的には以下の通りです。

◼️アプリケーションサービス

無料:CDN・SSL・DDoS対策など基本機能のみ。

有料:WAFや画像最適化、キャッシュ制御、優先サポートなどが追加され、商用利用に対応。

◼️Zero Trust・SASE

無料:少人数向けの基本的なアクセス制御機能を提供。

有料:ID連携、デバイス制御、ログ管理などの高度なゼロトラスト機能に対応し、組織単位でのセキュリティ強化が可能。

◼️ネットワークサービス

無料プランはなし。すべて企業向けの有料・個別契約制。

契約に応じてDDoS対策やグローバルWAN、クラウド型ファイアウォールなどを導入可能。

◼️開発者プラットフォーム

無料:WorkersやPagesが制限付きで利用可能。

有料:リクエスト上限やCPU時間が増加し、本格的なアプリ開発・運用に対応。

Cloudflare料金プランの選び方

Cloudflare料金プランを選ぶ際には、自社のニーズや状況をきちんと理解しておくことが重要です。現状だけではなく、中長期的に必要な機能まで想定しておくと、自社に適したプランを選べます。料金プランを選ぶポイントは、以下の通りです。

◼️アプリケーションサービス

主な機能は、CDN、WAF、SSL、パフォーマンス最適化などです。

  • Free:小規模・非商用サイトに。まず試したい場合に適している。
  • Pro:中小企業のコーポレート/サービス紹介サイトに最適。
  • Business:ECサイトや会員制サイトなど、業務利用でセキュリティも重視する場合に。
  • Enterprise:複数サイト運用、大規模アクセス、SLAが必要な法人向け。

◼️Zero Trust・SASE

主な機能はアクセス制御、ID管理、ゼロトラストセキュリティ、社内VPN代替などが挙げられます。

  • Free:リモートワーク導入初期、小規模チームでのセキュリティ強化に。
  • 従量課金(7ドル/人〜):50人前後のチームに柔軟な導入が可能。
  • Enterprise契約:社内ポリシーや認証管理を厳格に行いたい中堅〜大企業に最適。

◼️ネットワークサービス

主な機能はDDoS防御、ネットワークルーティング、クラウドファイアウォールです。

ネットワークサービスに無料プランはなく、全て有料になります。以下のようなニーズに効果的です。

  1. オンプレミス環境を保有している企業
  2. MPLSの代替やマルチ拠点のネットワーク統合を検討している法人
  3. IPレベルでのポリシー制御が必要な大規模ネットワーク管理者

◼️開発者プラットフォーム

主な機能はエッジコンピューティング、Pages、データベース連携などです。

  • Free:少量のリクエスト、試作段階のアプリ・ツール開発に。
  • 有料(5ドル〜):商用アプリケーション開発やAPIサービス提供時に。
  • 拡張利用(上限リクエスト/CPU時間):トラフィック増加が見込まれるプロジェクトに対して、段階的に対応可能。

Cloudflareの料金支払い方法は?

Cloudflareの料金は、クレジットカードやPayPalでの決済が基本です。以下の方法で決済できます。

  1. クレジットカード・デビットカード
    (利用可能なカードブランド:Visa・Mastercard・American Express・Discover)
  2. UnionPay(銀聯)
  3. PayPal

ギフトカードやプリペイドカードは非対応となる場合があり、登録時に受け入れられないケースもあります。業務用アカウントでは、必ず法人名義のカードを用意しておくと安心です。

Enterpriseプランを契約している場合は、「請求書ベースでの支払い(ACH送金等)」が可能になります。ただし、請求書払いを希望する場合は、事前にCloudflareの担当チームと契約条件を調整することが必要です。

Cloudflareの支払いは、米ドル!日本のカードの海外手数料について理解しておきましょう

Cloudflareの支払い通貨は、米ドル(USD)に設定されています。そのため、日本で発行されたクレジットカードを使うと、海外事務手数料や為替手数料が毎月の利用料金に上乗せされる点に注意が必要です。

一般的なカードでは、2〜3%の手数料がかかることが多く、金額が大きくなるとその負担も見過ごせません。この点、Cloudflareのような「海外SaaSにおける支払いコストを抑えたい」と考えるのであれば、Wiseデビットカードの利用が有効です。

実際、以下のようなメリットをWIseデビットカードを使うことで享受できます。

  1. 両替手数料が圧倒的に安い
  2. 透明性の高い為替レートで安心

Wiseでは、日本円から米ドルへの両替に0.61%の手数料しか発生しません。実際の為替レート(ミッドマーケットレート)が使われるため、カード会社のレートより大幅に割安です。

外貨の決済にWiseデビットカードを活用するだけでなく、Wiseのマルチカレンシー口座を使えば、国境を越えたお金の管理がさらに便利になります。

  1. マルチカレンシー口座で複数の通貨に対応
  2. 主要通貨の現地口座情報を取得可能
  3. 月額料金・維持費は無料
  4. 海外送金も簡単でお得

◼️マルチカレンシー口座で複数の通貨に対応

Wiseの口座を使えば、40通貨以上を1つのアカウントで保有・両替できます。例えば、事前に為替が安いタイミングでドルに両替しておけば、外貨決済をさらにお得に済ませることが可能です。

◼️主要通貨の現地口座情報を取得可能

アメリカの銀行口座情報(ACH)も取得できるため、海外クライアントからの受け取りや請求にも活用できます。

◼️月額料金・維持費は無料

個人事業主や法人向けのWiseビジネスアカウントも無料で利用可能です。Cloudflareだけでなく、他の海外SaaSツールの支払いにも活用できます。

◼️海外送金も簡単でお得

実際の為替レートと格安の手数料で海外送金が可能です。

これらのことから、Wiseの活用はCloudflareの費用を抑えたい人に有効です。特に、毎月サブスクリプション費用を外貨で支払っている企業や個人事業主にとっては、手数料を抑えて簡単に決済できる最適な手段といえるでしょう。

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Cloudflare・Amazon CloudFront (AWS)・Akamaiの料金比較 | CDN

CDNサービス関連で、Cloudflareとよく比較検討される「Amazon CloudFront (AWS)」「Akamai」の特徴と料金を、以下の表にまとめました。

Cloudflare(アプリケーションプラン)Amazon CloudFrontAkamai(NTTスマートデータプラットフォーム)
基本料金(最安プラン)0ドル/月(Freeプラン)データ転送量ベース(初期1TBは無料)契約に応じて月額基本料金が発生(要見積)
課金体系月額固定制+機能別(Pro/Business等)地域別・転送量/リクエスト数による従量課金MbpsまたはMB単位での従量課金(CIR/CVR方式)
データ転送課金の例(日本)プラン料金に含まれる約0.114〜0.086 USD/GB(使用量による)申込書により別途定義、契約ごとに帯域/転送量が基準
リクエスト課金プラン料金に含まれるHTTP:0.009 USD/HTTPS:0.012 USD(1万件)明示なし(別途契約条件に準拠)
セキュリティ機能(WAF・DDoS)プランにより標準搭載(Pro以上)AWS WAF等は別料金アプリケーション高速化・セキュリティ一体型メニューに含まれる場合あり
カスタム対応(企業向け契約)Enterpriseプランで対応(個別見積)個別の割引交渉・契約可能全プランが基本カスタム見積ベース

それぞれのサービスの特徴からわかるおすすめユーザーは以下の通りです。

  • Cloudflare(クラウドフレア):初めてCDNを導入する法人や個人事業主、小規模〜中規模サイトの運用者。管理がしやすく、基本的なセキュリティ・高速化機能がすぐに使えるため、低コストで効果を出したい場合に最適。
  • Amazon CloudFront(アマゾンクラウドフロント):AWSを利用している企業や、大量の動画・画像を配信する大規模サイトの運営者。インフラ全体をAWSで統一したい場合や、スケーラビリティを重視するケースに最適。
  • Akamai(アカマイ/NTTスマートデータプラットフォーム):高い可用性・セキュリティが求められる大企業・官公庁・金融機関など。厳格な通信品質やサポート要件がある組織向けのエンタープライズ向けCDN。

まとめ

Cloudflareの料金体系は、無料プランから企業向けのEnterpriseプランまで幅広く用意されており、サイト規模やセキュリティ要件に応じて選べます。基本的なCDNやDDoS対策は無料でも利用できますが、WAFやログ機能など高度な機能を求める場合は有料プランの検討が必要です。

ちなみに支払いは米ドル建てで、日本のクレジットカードを使うと為替手数料や海外事務手数料がかかる点に注意しましょう。手数料を抑えて決済したい方には、Wiseのような外貨決済に特化したデビットカードもおすすめです。

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Cloudflareの料金に関するよくある質問

Q1:Cloudflareはなぜ無料なのか?

A1: Cloudflareは、より多くのWebサイトを保護・高速化することでネットワーク全体のセキュリティとパフォーマンスを向上させるという理念のもと、無料プランを提供しています。これにより、ネットワークのデータを活用して全ユーザーへのサービス品質を高めています。

Q2:Cloudflareの会費はいくらですか?

A2: Cloudflare(アプリケーションサービス)の基本プランは無料です。有料プランは、Proが月額20ドル、Businessが月額200ドル、Enterpriseは個別見積もりとなっています。

Q3:Cloudflareの転送量は無料ですか?

A3: 無料プランを含む全プランで、CDNによるデータ転送量に追加料金は発生しません。ただし、特定のサービス(例:Workersなど)では利用量に応じた課金が適用される場合があります。

Q4:Cloudflareの料金はいくらですか?

A4: Cloudflareの料金は、利用するサービスやプランによって異なります。基本的なCDNやセキュリティ機能は無料で利用可能ですが、追加機能や高機能なサービスを利用する場合は有料プランへの加入が必要です。

Q5:Cloudflareのドメインは無料ですか?

A5: Cloudflareはドメイン登録サービスを提供していますが、ドメイン自体は有料です。ただし、ドメインのDNS管理やSSL証明書の提供など、付随する多くの機能は無料で利用できます。

Q6:Cloudflare KVには無料枠はありますか?

A6: Cloudflare Workers KVには無料枠があります。無料プランでは、1日あたり最大100,000回の読み取り、1,000回の書き込み・削除・リスト操作が可能で、最大1GBのストレージが利用できます。


ソース

  1. 公式サイト | Cloudflare
  2. 料金プラン | Cloudflare
  3. Approved payment methods | Cloudflare サポート
  4. Amazon CloudFront の料金 | Amazon CloudFront
  5. CDN/Edge Platform Powered by Akamai | Akamai

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