法人口座の審査に落ちた?審査がゆるい銀行の選び方と対策ガイド

Hikaru Osaka

法人口座は申し込みをしても銀行側の判断で審査落ちすることがあります。審査落ちした場合、銀行はその詳細な理由を教えてくれません。そのため、法人口座が必要な方は審査落ちの一般的な理由を理解し、適切な対策を取ることが重要です。

目次🔖

なぜ法人口座の審査に落ちるのか?よくある理由と背景

法人口座開設の条件に合っていない

どれだけ審査がゆるい銀行でも、開設条件に合わない申し込みは審査落ちの原因になります。例えば、個人事業主の申し込みを受け付けていない銀行に申し込んでも審査に通りません。

必要書類の不備

必要書類(本人確認書類など)を提出できない場合、審査落ちの原因になります。銀行によっては審査中に追加書類の提出を求められることもあります。

小さな不備や情報の不一致

以下のような小さな不備が審査落ちにつながることがあります:

  • ホームページがない
  • 申込書の情報が間違っている
  • 提出書類と申込書の内容が一致しない
  • 固定電話がない(個人用の携帯電話のみ)
  • 事業内容が不明瞭
  • 銀行からの質問への回答が不十分

マネーロンダリング対策の強化

金融機関は反社会的組織による口座悪用を防ぐため警戒を強めています。反社会的組織との関連が疑われると審査落ちします。

事業実態の乏しさ

以下のような理由で審査落ちすることがあります:

  • 法人の事業実態が乏しい
  • 設立直後で実績が少ない
  • 資本金が極めて少ない
  • バーチャルオフィスを拠点にしている

ただし、事業実態や目的を明確に説明でき、登記場所での事業が確認できれば、新設法人でも口座開設が認められることもあります。

代表者の信用問題

法人代表者に以下のような問題があると審査落ちの可能性があります:

  • 反社会的組織との関連が疑われる
  • 信用情報に問題がある(自己破産、滞納、債務整理など)
  • 経歴詐称の疑いがある
  • 専門知識のない分野での事業展開

ネット銀行での審査落ち事例

一例として、GMOあおぞらネット銀行や楽天銀行、住信SBIネット銀行の法人口座開設で審査落ちした事例をご紹介します。¹²

  • 連絡先情報の間違いによる連絡不通
  • 銀行からの連絡に気づかず回答しなかった
  • 事業実態の裏付けが取れなかった
  • 日本の法人登記がない海外法人
  • PTA・同窓会などの任意団体からの申し込み

審査が比較的ゆるいと言われる銀行の特徴

一般的に、審査の緩さは以下の傾向があります:

  • 都市銀行:審査が厳しい
  • 地方銀行:地域の事業者には比較的ゆるい
  • ネット銀行:比較的ゆるい

地方銀行は地域密着型で、地元の事業者には柔軟に対応することが多いです。ただし「ゆるい」とは言っても、条件を満たさない場合は審査落ちします。

審査が柔軟なネット銀行の事例

審査が比較的ゆるく、柔軟に法人口座開設できた事例を参考としてご紹介します。³⁴

  • GMOあおぞらネット銀行:バーチャルオフィスや固定電話のない法人でも口座開設できた例あり
  • PayPay銀行⁵:個人事業主の事業用口座開設に柔軟

法人口座おすすめランキング・比較(2025年版)

法人口座開設の審査のゆるさや外貨対応などのサービスについてまとめました。

銀行名審査の難易度初期費用・維持費国内の振込手数料外貨対応法人口座の特徴
GMOあおぞらネット銀行比較的柔軟無料⁶自行宛て:無料

他行宛て:145円(会員は129円)⁶

〇⁷最短当日開設可能⁸
住信SBIネット銀行比較的柔軟無料⁹自行宛て:無料

他行宛て:145円(優遇時130円)¹⁰

〇¹¹ネット完結、基本的に運転免許証のみで申込可¹²
PayPay銀行比較的柔軟無料¹³自行宛て:55円

他行宛て:160円¹³

×最短3日で開設可能¹⁵
楽天銀行やや柔軟無料¹⁶自行宛て:105円

他行宛て:3万円未満150円、3万円以上229円¹⁶

〇¹⁷開設に1週間以上かかる¹⁸
横浜銀行普通月2,200円~¹⁹自行同一店:無料

自行本支店:3万円未満110円、3万円以上330円

他行:3万円未満385円、3万円以上550円²⁰

〇²⁰外国送金手数料が高め(3,500円~)²⁰

法人口座選びでは、審査の難易度だけでなく、海外送金の利便性も重要です。海外送金の手数料は国内送金より高く、安くても1,000円以上が相場です。

法人口座の審査を通過するためにできる6つの対策

法人口座開設の審査を通過するためには6つの対策方法があります。

  1. 条件確認: 法人口座開設の条件を確認し、自社が条件を満たすか確認する
  2. 書類準備: ホームページや必要書類をしっかり用意する
  3. 入力ミス防止: オンライン申請時の入力ミスや紙媒体での記載ミスを防ぐ
  4. 事業実態の証明: 名刺、契約書、請求書、説明書など事業実態を証明できる資料を用意する
  5. 代表者の信用: 法人代表者の信用情報や過去の実績を意識する
  6. 目的の明確化: 法人口座の開設目的や事業の将来性を明確に説明できるようにする

外貨送金・海外取引がある企業向け:Wise法人アカウントの活用

日本の銀行の法人口座は、日本円以外の通貨を扱う企業には不便なことが多いです。たとえば、海外送金は手続きが煩雑で、手数料が高額になる傾向があります。また、複数の通貨を保有する場合も、対応が限られていたり、手数料が高く操作が不便だったりします。

Wise法人アカウントは、こうした課題に対応するために、海外で事業を展開する企業向けに設計されています。Wiseなら、海外送金、複数通貨の保有・決済をミッドマーケットレート(為替手数料なしの純粋な為替レート)と、透明性の高い手数料で行えます。

Wise法人アカウントのメリット

Wiseと銀行の海外送金・外貨管理の違い

機能/サービス日本の銀行Wise法人アカウント
海外送金手数料高額(3,000〜5,000円)安い(例:10万円のアメリカ送金:938円)
海外からの支払い受取外貨受取不可または円着金のみ外貨のまま受取可能(USD, EURなど)
為替レート手数料込みのレートミッドマーケットレート
多通貨管理不便・制限あり40通貨以上に対応
維持費場合により必要完全無料
開設手続き書類多く、対面必要な場合もオンライン完結・簡単

*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。



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