パスポート(旅券)申請と更新ガイド:必要書類、写真のサイズ、住所変更、オンラインでの申請方法も!

Hoi Yi Leung

「パスポートを更新したい」「新しく申請したい」といった場合に、どのような手続きが必要なのか心配ですよね。日本では2025年3月24日以降、全ての都道府県でオンラインでのパスポート申請が可能になります

わざわざ窓口に出向いて申請をしなくていいのは、とっても嬉しいですよね。でも「海外旅行直前になって期限切れに気がついた…」なんていうトラブルがないよう、しっかり期限を把握し、余裕をもって更新しておくことが重要です。

この記事では、パスポートの更新・申請方法や必要なもの、パスポートの受け取り方法まで詳しく解説しています。オンラインでの申請方法や海外からの申請方法、気になる写真のサイズについても触れていきます。

最後に海外旅行に便利なWiseの多通貨デビットカードについてもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

目次🔖

パスポートの更新は可能?それとも新しく申請が必要?

すでにパスポートのお持ちの方は、パスポートの更新は可能なのか、または新しく申請が必要なのか気になりますよね。結論としては、以下のいずれかに該当する場合、既存のパスポートを更新する切替申請が可能です。

【パスポートの更新が可能な条件】

  • パスポートの有効期限が1年未満になった場合
  • 査証欄の余白が見開き3ページ以下の場合

パスポートの有効期限がすでに切れている場合紛失・盗難、氏名や本籍地の変更があった場合は、パスポートの更新ではなく「新規申請」となるので注意しましょう。

パスポート更新と新規申請の違いは?

パスポートの更新と新規申請の大きな違いは、申請時に「戸籍謄本(または戸籍抄本)」の提出が必要になるかどうかです。パスポートの更新の場合、氏名や本籍地に変更がなければ戸籍謄本の提出は必要ありません。

一方で、新規申請に該当する場合、戸籍謄本の提出が必要となります。その他に、パスポートを更新する場合は、パスポートの残りの有効期限は切り捨てとなることを覚えておきましょう。

パスポート更新期限はいつまでにすればいい?

パスポートの更新は、有効期限が1年を切る頃から有効期限が切れるまで申請が可能です。そのため、パスポートの更新をしたい場合は、有効期限が1年を切ってから、有効期限が切れる前までに申請をおこないましょう。

渡航前にパスポートを更新しないデメリット

海外の渡航先では、パスポートの残日数が何日以上必要など、日数が定められている場合があります。そのため渡航前にパスポートの更新をせず、渡航先で必要となるパスポートの有効期限日数が不足している場合、渡航ができない場合があります。

必要な有効期限は国によって異なりますが、3ヶ月〜6ヶ月以上とされる場合が多く、長期滞在する場合、それよりもより長い日数が求められることがあります。渡航できないという自体を避けるためにも、有効期限が1年未満になったら、早めにパスポートの更新をすることをおすすめします。

オンラインでパスポートの更新・申請は可能?

オンラインでパスポートの更新や新規申請をおこなうことは可能です。申請内容は以下の4種類あります。

  1. 既存のパスポートを更新する
  2. 新しくパスポートを申請する
  3. 氏名や本籍等を変更する
  4. 紛焼失を届け出て、新しくパスポートを申請する(紛失届及び新規申請)

2025年2月24日現在、全てのお住まいの都道府県でオンライン申請が可能なのは「既存のパスポートを更新する」のみです。ただし、2025年3月24日以降、全ての都道府県でパスポートの住所変更や名前変更などの新規申請もオンラインで可能になります

海外からパスポートの更新・申請は可能?

海外からでもパスポートの更新・新規申請が可能です。ただし、海外からのパスポートの申請には「オンライン在留届(ORRネット)」への登録が必要です。必ずオンライン在留届(ORRネット)を済ませてから申請をしましょう。

パスポートの更新・申請のやり方とパスポート更新はどこでできるか

実際に「パスポートの更新・申請はどうすればいいの?」と気になりますよね。ここではオンライン、窓口、海外からパスポートの更新手続きや申請をする方法をご紹介します。

日本からオンラインで申請する方法

日本でオンライン申請をする場合、マイナポータルへのログインが必要です。スマートフォンを使って、マイナポータルから申請する方法は以下の通りです。

  1. マイナポータルにログイン
  2. トップページで画面右下の「さがす」をタップ
  3. 「パスポート」と入力し「パスポート(旅券)申請」を選択
  4. 申請手続き一覧が表示されるので、パスポートの更新など該当項目を選択
  5. 画面に沿って申請手続きをする
  6. パスポートの受け取り窓口を選択
  7. パスポート用の顔写真をアップロード、または自撮り写真を提出
  8. 自署画像をアップロード
  9. マイナンバーカードの読み取りなど全ての手続きが終わったら、パスポートの申請を完了する

窓口で申請する

パスポート申請窓口で申請をおこなう場合、必要書類を持参し、住民登録をしている都道府県のパスポート申請窓口で申請を行います。必要書類については次の章で詳しくご紹介します。

海外から申請する

海外から申請する場合、オンラインでの申請が可能です。オンライン在留届(ORRネット)に登録し、ログイン後の画面の海外旅券電子申請システムから申請が可能です。

パスポート更新・申請に必要なもの

パスポート更新・申請への必要書類や必要なものは申請方法によって異なります。日本からのオンライン申請、窓口で必要な書類をみていきましょう。

【オンライン申請に必要なもの】

  • マイナンバーカード(署名用電子証明書用パスワード発行済みのもの)
  • マイナポータルアプリ
  • マイナポータルアプリ対応のスマートフォン
  • 現在有効なパスポート(更新の場合)
  • 戸籍謄本(新規申請や名前・住所変更・紛失の場合)

【窓口で必要なもの】

窓口でパスポートを申請する際には、パスポート申請窓口に置いてある「一般旅券発給申請書」への記入が必要です。その他に以下の書類を用意します。

  • 戸籍謄本 1通(申請日前6か月以内に作成されたもの)
  • 住民票の写し 1通
  • 縦45ミリ×横35ミリの縁なしで、無背景(無地で淡い色)の顔写真(申請日前6か月以内に撮影されたもの)
  • 申請者本人に間違いないことを確認できる書類(マイナンバーカードや運転免許証など)

パスポート写真のサイズや規定は?どこで撮れるの?

窓口で提出するパスポート写真のサイズ規定は縦45ミリメートル×横35ミリメートルです。さらに、縁なしで、無背景(無地で淡い色)であること、無帽で正面を向いたもので、頭頂からあごまでが34プラスマイナス2ミリメートルであるなど申請書に記載されている条件を満たしている必要があります。また、写真の裏面には申請者の氏名の記入が必要です。パスポート用の顔写真は、街中の証明写真機や写真館で撮影することができます。

オンライン申請の写真は、日本から申請する場合は以下のフォーマットの顔写真が必要です。

  • ファイル形式:jpg
  • ファイル容量:600キロバイト以内

海外からオンライン申請する場合の写真は以下の形式です。

  • ファイル形式:jpg・jpeg・bmp・png
  • ファイル容量:20キロバイトから2メガバイト

自署画像作成時の確認事項

オンラインで申請する際には、、自署画像の撮影、またはアップロードが求められます。署名の画像は、以下の点に注意して提出してください。

  • 署名は必ず本人がおこなうこと
  • 署名が見切れていないこと
  • 背景が白地であること
  • 背景に汚れや染みがないもの
  • 黒又は青の濃いインクで署名したもの
  • 本人が署名出来ない場合は、法定代理人が代筆したもの

パスポートの申請費用・更新料金

パスポートの料金は、申請方法や有効期限によって異なり、2025年3月24日以降はオンライン申請の費用が割引されます。以下は2025年3月24日以降のパスポート申請料金です。

有効期限申請方法料金
10年窓口16,300円
10年オンライン15,900円
5年窓口11,300円
5年オンライン10,900円
5年(12歳未満)窓口6,300円
5年(12歳未満)オンライン5,900円

パスポートの申請費用の支払い方法は?

パスポート申請の費用は、収入印紙と県証紙で支払う必要があります。多くの場合パスポート申請センターで購入できる場合が多いです。窓口で申請した場合、受け取り時に収入印紙と県証紙を提出する必要があります。都道府県によっては現金払いを指定している場合もあるので、申請時に窓口で確認しておくとよいでしょう。

一方、オンラインで申請した場合、クレジットカードによるオンライン納付が可能です。ただし、オンライン納付に対応しているかどうかは都道府県や国によって異なります。詳しくは各都道府県のホームページまたはオンライン納付に対応している窓口をご確認ください。

パスポートの申請をした後に提出した内容を変更したい場合は?

パスポート申請後に内容変更をしたい場合は、申請をした窓口にご連絡ください。国内からオンラインで申請をおこない、内容に不備があった場合、マイナポータル上に修正依頼通知が届き、ご自身で修正が可能となります。

パスポート更新期間はどのくらいかかる?

2025年3月24日以降は、セキュリティ強化をしたパスポートを従来の各都道府県ではなく、国立印刷局が発行します。そのため日本国内では申請から交付まで約2週間、海外から申請する場合は2週間〜1ヶ月程度かかります。

パスポートの受け取り方法は?

窓口でパスポートを申請した場合、申請時に受け取った受理票を持参して、記載された交付開始予定日以降に再度窓口を訪問し、パスポートを受け取ります。パスポートの受け取りは、必ずパスポートの名義人本人でなければいけません。代理人が受け取ることはできません。子どもの場合であっても、必ず本人が窓口に来る必要があります。

持ち物は、申請時にもらった受理票と手数料(収入印紙・県証紙)です。

パスポートの更新・申請をオンラインでおこなった場合、マイナポータルにてパスポートの申請状況を確認することができます。パスポートが発行されたら、6か月以内に指定されたパスポートセンターでパスポートを受け取ります。

6か月以内にパスポートを受け取らなかった場合、パスポートは失効してしまいます。パスポートを受け取らず失効してしまった場合、その後5年以内に新しいパスポートを申請する場合、通常よりも高い手数料となるのでご注意ください。

海外旅行に:Wise多通貨デビットカード

海外でのショッピングをお得に楽しみたいなら、Wiseの多通貨デビットカードを検討してみてもいいでしょう。

日本の多くのカードは、海外事務手数料(外貨で買い物をした際にかかる手数料)が1.60%〜3.85%に設定されています。例えば1,000ドルの買い物をすると、16~30ドル相当の日本円(約1,740~3,300円)を手数料として支払うことになります。

Wiseデビットカードは、海外決済に特化した新しい多通貨(マルチカレンシー)デビットカードです。アカウントに日本円を入金しておけば、0.68%~の格安の両替手数料で外貨決済することができます。

例えば、日本円から米ドルへの両替手数料は、0.61%。1,000ドルの買い物をするなら、911円の手数料で済みます。

また、通常のカードは利用日とレート換算日が異なるため、実際にいくら請求されるのかわかりにくいという難点があります。対してWiseデビットカードは、常に実際の為替レートを使って両替しているため、使ってすぐに手数料が分かるのも便利ですね。

海外旅行や海外通販には、普段のクレジットカード以外の選択肢として、Wiseデビットカードなども検討してみてもいいですね。

Wiseカードを注文する!💳

パスポート更新Q&A

最後に、パスポートの更新手続きに関してよくある質問をまとめました。さらに分からないことがあれば、外務省のパスポートに関するQ&Aも参考にしてみましょう。

代理人が申請することはできる?

パスポートの名義人が自ら更新の申請をすることができない場合は、代理人が申請手続きを行うことができます。

代理申請の制度を利用するには、申請者自身が発給申請書の裏面にある「申請書類等提出委任申出書」を記入する必要があります(ただし、法定代理人が申請者に代わって申請書を提出する場合には「同申出書」の記入は不要)。その後、代理人が申請窓口に出向いて申請書、写真及び必要書類を提出します。

ただし、代理申請を行った場合でも、新しいパスポートの受け取りは必ず本人が出向く必要があるので注意しましょう。

新しいパスポートのパスポート番号はどうなる?

航空券の予約時などに必要になる旅券番号は、パスポート1冊につき1つと定められています。そのため、パスポートを更新すると新しい番号が付与されることになります。

古いパスポート番号を引き継ぐことはできず、番号は更新のたびに変わります。

ビザ申請などで過去のパスポートの番号を尋ねられた場合は、外務省で調べることができます。詳しくは外務省のページ:ご自身のパスポートの番号等を請求を参照してください。

古いパスポートの有効期限を引き継ぐことはできる?

更新の時点で、まだパスポートの有効期限が何か月も残っている場合もあるでしょう。しかし、古いパスポートの有効期限を引き継ぐことはできません。

新しいパスポートの有効期限は、発行日から5年または10年となります。

外国籍の場合のパスポート更新はどうする?

外国籍の人が日本でパスポート更新をする場合は、日本にある国籍国の大使館または領事館で手続きを行います。詳しくは各大使館・領事館に問い合わせましょう。

インターネットでパスポート更新の申請はできる?

2025年3月24日以降、全ての都道府県でパスポートの更新・新規申請の申請がオンラインで可能になります。申請手数料が10年有効のパスポートの場合、オンライン申請の方が窓口よりも400円割安になるなど、嬉しい変更点もあります。

パスポートへの緊急連絡先の書き方は?

パスポートは最終ページの「緊急連絡先」のみご自身での記入が可能です。緊急連絡先には、日本語とローマ字で名前、本人との関係、住所、電話番号を記入しておきましょう。

海外旅行中はパスポートを持ち歩いた方がいい?

海外旅行中は、パスポートがあなたの身分証明書となります。お酒を買う際や免税店で買い物をする時など、あらゆる場面でパスポートの提示が必要になることが多いです。何かトラブルがあった際にも必要となりますので、海外旅行でパスポートはできるだけ持ち歩くようにしましょう。

まとめ

パスポートの申請・更新手続きに関する情報をご紹介しました。パスポートの有効期限が1年未満となったら、パスポートの更新手続きをおこないましょう。国によっては、入国するためにパスポートの有効期限が3〜6か月程度残っていることが求められる場合も。せっかくの旅行が台無しにならないよう、パスポートの有効期限はしっかり確認しておくことが大事ですね。

海外旅行に行くならパスポートだけでなく、外貨決済に特化したWise多通貨デビットカードを用意するのもおすすめです。Wiseなら40種類以上の通貨を保有できる他、市場レートで損することなく換金することが可能です。

また、デビットカードなら、換金した外貨をそのまま現地で使うことができるので、支払の度に手数料がかかることもありません。ぜひお得に海外旅行をするなら、Wiseを活用してみてください。

Wise無料会員登録💡


ソース
  1. 外務省:国内からオンライン申請する
  2. 外務省:渡航前に、パスポートの残存有効期間をご確認ください!
  3. 外務省:旅券(パスポート)の変更について
  4. 外務省:国外からオンライン申請する
  5. 使い方:さがす(手続の検索・電子申請) / 国機関の手続に申請する - パスポート申請
  6. 外務省:パスポートの申請から受領まで(初めてパスポートを申請するとき等の例)
  7. 外務省:オンライン申請における顔写真および自署画像の注意点
  8. 政府広報オンライン:2025年3月24日からパスポートの申請がオンラインで可能に!
  9. 外務省:よくあるお問い合わせ 国内からオンライン申請する
  10. 東京都生活文化スポーツ局:申請書類の代理提出|申請について

*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。



当社は明示的または黙示的にかかわらず、この内容が正確、完全または最新であることを表明または保証しません。

国境のない金融

詳しくはこちら
旅行の役立つ情報

海外旅行時に使える、学生におすすめのクレジットカードを手数料を含めて解説!

学生が海外旅行に行くならクレジットカードが便利です。海外で現金代わりに活用できるほか、海外旅行保険など便利なサービスも付帯しています。この記事では、旅行におすすめのクレジットカードやWiseデビットカードについて解説します。

Yuyuki Tanno
2023年8月7日 9分で読めます
旅行の役立つ情報

海外でパスポートを紛失した場合の対処法:再発行や帰国のための渡航書についても

楽しい海外旅行や重要な海外赴任中にパスポートをなくしてしまった!そんなときは海外の警察署に届け出て、現地の日本大使館にパスポートを再発行してもらいましょう。海外でパスポートを紛失した際の対処法について解説します。

Yuyuki Tanno
2023年5月25日 7分で読めます

役立つ情報、ニュース、お知らせ